Galileo Galilei Last Live〜車輪の軸〜 at 日本武道館 を終えて
Galileo Galilei Last Live〜車輪の軸〜 at 日本武道館
自分の青春を共に歩んだバンドがまた1組ステージを降りました。
思えばラジオから流れた『ハローグッバイ』が始まりでした。青春を閉じ込めたような世界観と荒削りながらも耳に残るメロディー、北の大地で育まれたからこその空気感も相まって好きになったことを覚えています。
今思えば、彼らが活動を終えることを発表した時、『おもちゃの車』を降りる、という表現がすとんとハマりました。初期の作品から様々な音楽性を提示し、音楽で遊んでいるうちにいろいろなものに巻き込まれ気付かされたんだろうなと思います。なので、最後のライブはちゃんと見たいと思いました。
当日の武道館は悲しみに包まれる、ともまた違う不思議な空気感で、終始彼らの音楽を受け止めているリスナーが多かったと思います。中には自分のように少し離れていたけど目に焼き付けたい、という思いで足を運んだ人も多かったと思います。彼らの音楽が様々な形に姿を変える中でついていけなくなった瞬間もありましたが、青春時代を過ごした音楽というものはやはり特別でした。
セットリストも最新シングルから時系列で遡っていくもので、進むにつれて当時のことがフラッシュバックしていくようでこみ上げるものがありました。大好きな『管制塔』を初期のアレンジで聴けたことは一生忘れないでしょう。
後半は近年のGalileo Galileiが見せてきた定番曲で構成され、改めていいバンドだと思い知らされました。
MCは当時の思い出を振り返ったりするものの、ネガティブな言動はほとんどなかった。それ以上にデビュー当時とほぼ変わらないMCの拙さが、彼らは言いたいことは全て音楽に詰め込むバンドだと実感しました。
ダブルアンコールでのハローグッバイ、そして武道館公演のために描き下ろされた車輪の軸で6年の活動に幕を下ろしました。
ライブを終えて悲しい、というよりも寂しさがわきました。また一つ青春が終わった気がした。